
問題の本質
よくあるトラブル問題の本質は、工事をする前にしっかり意思疎通していなかったことですね。工事内容の事前確認は本当に重要だという教訓になりました。普通は皆さんやっていると思いますが、このケースではそれが行われていなかった。
曖昧な知識と事前確認
オーナーさんの中には、工事内容をどうしていいか分からないという人もいます。「何となく元に戻しておいてね」というような曖昧な人も結構います。自分で判断できない場合もあります。
また、「どこまで言っていいのか分からない」と悩むオーナーさんも多いです。テナントは通常1年や2年では出て行かないですからね。5年10年と続けて、うまくいっていれば拡張を考えるし、うまくいかなければ撤退を考える。それぞれ理由はありますが、「何となくやめようかな」という人はあまりいません。


基準の決定が大切
どこまで戻せばいいのか分からないテナントさんは多いですし、オーナーさんも「どこまで戻してほしいか」という基準を決められない人が多い。だからこそ、間に入って基準を決めてあげることが重要なんです。これがトラブルの元になる要因ですね。原状回復の基準を明確にしてあげることが大切です。
予算の問題もありますし、テナントさんの支払い能力も関わってきますから、そこも考慮する必要があります。
解決のゴールを決める
話を聞いていると、どこでトラブルが起きそうか、大体見えてくるんです。最近特に強く感じるのは、「入居時に原状回復の基準を示すことが大切」だということです。何件も経験して思うんですが、最初から退去時のゴールが決まっていれば、もめることはないはずなんです。
